【ラーメン】これぞ東京下町の味『支那そば びぜん亭』
飯田橋ランチスポット、今回ご紹介するのは、『支那そば びぜん亭』。私は、ラーメンを死ぬ程愛して止まないというくらいラーメン好きなのですが、醤油豚骨ベースが主流の京都ラーメンを食べて育った者としては、純粋な醤油ラーメンはちょっと物足りなさを感じていました。しかーし、この『びぜん亭』の「支那そば」はその物足りなさをいい具合に利用したというか、とにかく期待していなかった分の反動がでかかった。
【支那そば びぜん亭】
ランチタイム:11:30~
(ランチタイムは設けていない)
定休日:土、日、祝
平均価格帯:¥800
住所:千代田区富士見1−7−10
電話:03−5276−2339
備考:喫煙可、2階席あり
東京ラーメンと言えば支那そば。でもそもそも「支那そば」って?ラーメン好きにはどんなものかご存知だとは思いますが、早い話が「中華そば」のことですね。
一般的には「支那そば」=「醤油ラーメン」というイメージが強いですが、Wikipediaによると、特に醤油ラーメンとは限定しておらず、「中華麺とスープと具を組み合わせた麺料理」とあります。
「支那そば」とは言うものの、中国や台湾に行けば、日式拉麺なんてジャンルがある程、全く本家とは別物なんですね。
話はちょっと外れてしまいましたが、『びぜん亭』です。
あっさりって単に物足りないだけじゃないんだって、改めて気付かされた感じです。
和食の懐石料理の奥深さに似た成熟した領域とでも言いましょうか。あっさりの中にコクとパンチが効いていて、柔らかめの縮れ麺と見事にマッチしているんです。
初めてこの『びぜん亭』のスープを口にいれた瞬間に、味覚が一気に大人へと成長した気分になりました。大げさでしょうか?人それぞれ味覚って違うと思いますが、私はそう感じたんですって!
さぞや試行錯誤してこの味に到達されたんだなあと感動していたらなんと、『びぜん亭』の亭主は、「俺は何処にも修行なんて行ってねーんだよ」とおっしゃってました。
他所でラーメンを食べていると、自分ならもっと美味く作れるんじゃないかって思ったらしいんです。まあ音楽で言うならベートーベンやマイケル・ジャクソン級の絶対音感みたいな味覚センスを持ち合わせていたということでしょうね。
お店の雰囲気は昔ながらの古民家といった趣のある佇まい。亭主もいつも作務衣を来て威勢よく話しかけていただけるので、元気な気分になります。
注文は大体「チャーシュー麺、大盛り、煮卵付き」が私の定番ですが、夏季限定の「冷やしそば」辺りも要チェックです。
あと忘れてはいけないのが、餃子。焼餃子も水餃子も両方美味です。特に焼餃子の皮のもちっとした食感がたまりません。お財布事情が切羽詰まってない時はプラスで注文したいところです。
突き出しの梅干しは、ラーメンが出来るまでの食前酒ならぬ食前梅としても、食後の口直しでも◯。
東京下町の味と雰囲気を同時に体験できる隠れ家の様なお店に、是非。